前回、電子書籍の原稿を書いていくツールとして、無料で利用できる『Libre Office』をご紹介しました。

この『Libre Office』は、あくまでも原稿を書き上げるためのツールです。

残念ながら、『Libre Office』で原稿を書き上げただけでは、KDPにデータをアップロードすることはできません。

『LibreOffice』からKDPにアップロードするEPUBファイルを書き出す手順

AmazonのKDPで電子書籍を出版・販売していくためには、文章データ(テキストデータ)の変換が必要になります。

そこで今回は、『Libre Office』で書き上げた原稿を『EPUB』ファイルへ変換するためのツールをご紹介します。

 

『Libre Office』で書き上げた電子書籍の原稿をEPUBファイルに変換する準備をする

AmazonのKDPで電子書籍を出版・販売するために、『Libre Office』で書き上げた原稿を『EPUB』という形式のファイルへ変換する必要があります。

ファイルを変換するために、『Libre Office』の拡張機能『Writer2ePub』をインストールします。

インストールの手順を参考にしてください。

 

Writer2ePubのサイトにアクセスする

http://writer2epub.it/en/download/ 、、、にアクセスします。

 

ダウンロードする

【Download Now】をクリックすると、ファイルがダウンロードされます。

 

拡張機能をインストールする

ダウンロードしたファイル(下図)をダブルクリックします。

 

 

【OK】をクリック。

 

 

 

拡張機能のライセンスに同意するか否かの確認です。

下までスクロールし、同意したならば、【許可】をクリックします。

同意すると、インストールが開始されます。

 

 

 

【無効にする】が表示されていれば、インストールが(一応)完了しました。

【閉じる】をクリック。

 

 

 

 

拡張機能のインストールを完了させるためには、パソコンの再起動が必要です。

 

 

 

 

ここからは、電子書籍を出版するために、KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)にアップロードするEPUBファイルを書き出す手順について、解説していきます。

 

『Libre Office』で、出版する電子書籍の見出しの設定ができていれば、次におこなうのは、電子書籍の情報(メタデータ)の設定です。

 

電子書籍の情報(メタデータ)を入力して、EPUBファイルを書き出す

『Libre Office』の拡張機能である『Writer2ePub』には、「メタデータ」と「プレファレンス」の設定があります。

  1. メタデータは、書籍名や著者名、そのほか発行者名、使用言語、発行日(発売日)など、電子書籍についての情報を入力していきます。
  2. プレファレンスは、目次の作成や目次タイトル、ページ分割の指定、表紙画像の品質設定などを入力します。

 

上記「メタデータ」と「プレファレンス」の設定の前に、クレジット表示の設定をしておきます。

ここで設定しないと、出版する電子書籍に『Writer2ePub』のクレジットが記載されてしまいます。

通常、このクレジットを表示する必要はありませんので、クレジットが表示されないように設定します。

 

『Libre Office』のツールバーの左側に拡張機能『Writer2ePub』のアイコンが3つあります。

まずは「p」の文字がある右の(赤丸で囲ってある)アイコンをクリックします。

 

 

 

確認するのは、下図の赤丸箇所の2点です。

 

 

 

まず一つ目は【Mobi Export(Kindlegen Required)】。

これは、Mobiファイルを同時に書き出す機能です。

ここでは利用しないので、チェックを外します。

※初期状態でチェックは外れています。

 

二つ目は下図の一番下の項目【本の最後にW2Eのクレジットを入れます。】。

ここにチェックを入れていると、電子書籍の最後にページが追加され、「Writer2ePub」のクレジット表記が入ります。

「Writer2ePub」のクレジットを入れたくない場合は、チェックを外します。

※初期状態ではチェックが入っています。

 

確認をしたら、【OK】をクリック。

 

メタデータ(電子書籍の情報)を入力する

入力するメタデータは、入力必須項目の4つだけで問題ありません。

 

※は必須項目

項目名 入力する内容
Title ※ 電子書籍のタイトル
Author ※ 著者名
Language ※ 言語(プルダウンメニューから「Japanese」を選択)
Publisher 発行者(出版社名)
ISBN ISBNコード(空欄で構いません)
Publishing Date ※ 発行日・出版日(例:2017-10-02)
Original Title 電子書籍タイトルとサブタイトル
Tags(Sep:”,”) キーワード
Description 電子書籍の説明文

 

 

『Writer2ePub』のアイコン3つのうち、「i」の文字がある真ん中の(赤丸で囲ってある)アイコンをクリックします。

 

 

 

下図の赤枠で囲った4項目(必須項目)の入力します。

 

 

表紙画像(マーケティングカバー)を設定する

表紙画像の設定は必須ではありません。

ここでは【No image】を選択し、先に進んでも、まったく問題ありません。

ただ、ここで表紙画像を設定しておくと、Kindleのプレビューツールで白黒(グレースケール)の表紙の見え方(どう表紙が表示されるのか)を確認することができます。

 

 

 

『Cover』項目の上から三つ目【From file…】をクリックすると、『開く』ダイアログが表示されるので、用意した表紙画像ファイルを選択します。

『Background color』(背景色)は、初期状態で「白」が選択されています。

そのままで構いません。

※Amazonのサイトは、背景色が「白」なので、そのままでイイです。

 

目次を作成する

最後は、ドキュメントの設定です。

まず、【Document Preferences】をクリックして、目次を作成します。

『Index』欄の【Add Index Page to the ePub file】にチェックを入れ、【Index Title:】欄に「目次のタイトル」を入力します。

ここで言う「目次のタイトル」とは、目次ページのタイトルという意味です。

こだわりがなければ、「目次」や「内容」のようなシンプルなもので、OKです。

 

 

ページ分割を設定する

『File Split』の【Split Files Before Headings 1】にチェックが入っていることを確認して、他の項目(2つ)のチェックを外します。

この設定をすることで、「見出し1」が設定されている行の前でページを分割する(改ページする)という設定になります。

 

 

表紙画像の品質を設定する

『Images』欄の【Retain Original Images】にチェックを入れると、表紙画像の品質は、オリジナルのままになります。

表紙画像が「GIF」ファイルもしくは「PNG」ファイルの場合には、【Retain Original Images】のチェックを外してください。

※自動的に「JPEG」ファイルに変換されます(KDPでアップロードする表紙画像は「JPEG」ファイルです)。

 

 

設定が終わったら、左側にある【OK】をクリックして、完了です。

 

EPUBファイルを書き出す

『Writer2ePub』のアイコンが3つのうち、左側の(赤丸で囲ってある)アイコンをクリックします。

 

 

 

プレファレンスのダイアログボックスで【OK】をクリック。

すると、EPUBファイルへの変換がスタートします。

EPUBファイルへの変換が成功すると、ファイル変換完了のダイアログボックスが表示され、「ePubへのエクスポートが完了しました。」と表示されます。

変換されたEPUBファイルは、元となったファイル(変換前のファイル)と同じ場所に保存されます。

 

 

 

これで、EPUBファイルの書き出し作業が完了しました。

※「Donate」ボタンは、寄付するためのボタンです。電子書籍の出版には直接の関係はありません。

 

ここまでの作業が終われば、KDPに原稿データ(EPUBファイル)をアップロードすることができます。